中島敦の小説群をつまみ食いで読んだ。高校時代の国語の教師が、現代小説家をだいたい…
jrf> 中島敦の小説群をつまみ食いで読んだ。高校時代の国語の教師が、現代小説家をだいたいこきおろすのだが、中島敦だけ「悪くない」と褒めておられたのを思い出す。 『中島敦作品集・31作品⇒1冊』(中島 敦 著, 中島敦作品集・出版委員会, 2015年4月) https://www.amazon.co.jp/dp/B00W5Q1ZQA 今回読んだのは、『悟浄出世』『悟浄歎異』『弟子』『光と風と夢』『名人伝』『李陵』。 『悟浄~』は基本的には「考えるよりもまず行動してみるべきだ…と考える」ような小説だと思う。その孫悟空と『弟子』の子路には同じく「行動すること」を是とはするのだがそれを我々に伝えるときには逡巡がある。 基本的には著者の思想は、道教と儒教の折衷的思想なのだろう、ただ、それを好む自分が今回そういう作品を選んで読んだ面もあろう。『光と風と夢』はやや毛色が違っていたが、南洋での経験・憧れを活かそうとしたのだろう。