[仏教の最適化プログラムの続き。]…
jrf> [仏教の最適化プログラムの続き。] 本目的三条件…「来世がないのがよい」、「生きなければならない」、「思考と思念を深めるのがよい」について。 本来は、「個人が生きなければならない」というのと「集団が生きなければならない」というのは違う。その違いから何かが言えるようになる。…とか私は考えていた。しかし、できあがったシミュレーションでは、個人か集団かというのが前景には出てこない。 結局出てくるのは、メタなパラメータ…ハイパーパラメータ…要するに simbdp3.py にオプションとして指定できるパラメータのうちのいくつかが、三条件に合致するときの変化のようなものが見えるというだけだった。 今回それを説明していこうと思う。 「生きなければならない」より「来世がないのがよい」を重視するということは、人口が増えたときの少子化を受け容れるということも意味すると考えた。それは「少子化」の婉曲表現とも言える。逆にいうと、「生きなければならない」を重視すると、人口が増えると、それを減少させる「何か」が起きるということである。そしてその「何か」は戦争(蛮族の侵入)だろうということにすると、一つのパラメータが浮かび上がる。 それが、ARGS.invasion_average_term_min と ARGS.invasion_average_term_max である。これは戦争が起こったあと、次の戦争が起こるまでの期間の平均を制御するパラメータである。人口が少ないうちは ARGS.invasion_average_term_max が参照されるが、人口が増えると徐々に ARGS.invasion_average_term_min が参照されることになる。 「生きなければならない」を重視するとは、ARGS.invasion_average_term_min を ARGS.invasion_average_term_max より小さく設定するということである。それが多子化につながるところはシミュレーションが自動に対応するはずである。 「来世がないのがよい」より「思考と思念を深めるのがよい」を重視するのに相当するのが、「思考と思念を深めるのがよい」が「記録を重視するのがよい」に読み替えて、墓の量を増やすことと、もう一つは予言の効果を高くすることに当ると考える。 墓の量を増やすのは、ARGS.tombs_population を使う。墓の量が増えると軽犯罪が起きやすくなり、それが「来世がないのがよい」を「カルマが少ないのがよい」に読み替えたとき問題になると考える。ただし、墓の量を減らして軽犯罪のカルマを減らすと、重犯罪の害が少しヒドくなりやすいというデメリットもあった。 予言の効果をいじるのは ARGS.prophecy_effect でできる。これを下げれば「記録を重視するのがよい」より「来世がないのがよい」を重視することになろう。 しかし、予言の効果を減じるのと軽犯罪が減るのとがトレードオフになっているのは厳しい。両者をいいとこ取りできないか? そこで考えたのが、軽犯罪については、「死者の怨念」だけでなく「現世の教育」も影響すると考えることである。そのようにモデルを変えてみた。教育のみを高めるには、ARGS.education_goal、ARGS.education_goal_min、ARGS.education_goal_max をいじればよい。 この教育・教化を「記録を重視」と別に動かすというのは、ちょうど、「思考と思念を深めるのがよい」の「思考」と「思念」を別に動かすことに相当するのではないか。教育・教化を動かすのが「思考」の重視、記録=墓を動かすのが「思念」の重視である。ここから逆に考えると、墓が「思念」になるということは、犯罪などの決定において咄嗟に用いられるのが「思念」であり、そういうのは信仰が薄れ、メディア発達した現代においては、異世界や転生の物語などが替わりを担っているのかもしれない。