早坂 隆『世界の日本人ジョーク集』(中公新書ラクレ, 2006年)を読んだ。…
jrf> 早坂 隆『世界の日本人ジョーク集』(中公新書ラクレ, 2006年)を読んだ。
日本人を本当に蔑視しバカにするようなジョークはほぼ取り上げられていない印象で、これだけ読んでは、海外の日本人像を誤解することになるのではないかと思った。
おもしろかったジョークを三つほど引用する。
最初は、先の『傑作選』にも載っていたもの…。
> ●献金
ある時、ローマ法王の元に日本企業から献金の申し出があった。額はなんと1000万ドル。しかし、その条件として、祈りの言葉の一部分、すなわち、「われらの日用の糧を今日われらに与えたまえ」という箇所の「日用の糧」を意味する「ブレッド」という言葉を「スシ」に変えてほしいというのであった。ローマ法王は憤慨し、当然これを断った。
しかし、日本人たちは諦めなかった。数日後、今度は献金額を2000万ドルに引き上げて同じ申し出を行なってきた。日本人たちは「毎日のブレッド」をどうしても「毎日のスシ」にしたいようであった。が、ローマ法王は動ぜず、この要求もやはり退けた。
それでも日本人たちはしつこかった。献金額は5000万ドルにまで達した。法王は仕方なくこれを認めることにし、枢機卿たちを集めた。法王は言った。
「今日はよいニュースと悪いニュースがある。どちらから聞くかな」
「ではよいニュースからお願いします」
法王はひとつ息をついてから話し始めた。
「よいニュースというのは、5000万ドルもの献金を今受けたところだ、ということだ」
枢機卿たちからは笑顔と歓声がこぼれた。
「それで悪いニュースというのは?」
法王はため息とともにこう言った。
「うむ。悪いニュースとは、ロイヤルブレッド社からの献金は今後はなくなるということだ」
<(p.70-72)
次のジョークは、日本人に関する部分を中略して…。
> ●無人島にて
ある時、大型客船が沈没し、それぞれ男二人と女一人という組合せで、各国の人々が無人島へと流れ着いた。それから、その島ではいったい何が起こっただろうか?
(…)
ドイツ人……女は男の一人と結婚し、もう一人の男が戸籍係を務めた。
フランス人……女は男の一人と結婚し、もう一人の男と浮気した。
(…)
ロシア人……女は愛してない方の男と結婚し、三人で果てしなく嘆き悲しんだ。
<(p.96-97)
最後はメタ的なジョーク。
> ●ジョークと日本人 その二
日本人は、一つのジョークで三度も笑う。
一/ジョークを聞いた時。
二/そのオチの意味を教えてもらった時。
三/家に帰って、オチの意味が理解できた時。
<(p.140)