星新一『ボッコちゃん』を読んだ。著者の没年は1997年だが、1971年時点の自選…
jrf> 星新一『ボッコちゃん』を読んだ。著者の没年は1997年だが、1971年時点の自選ショートショート集。さすがにおもしろい。 『ボッコちゃん』(星 新一 著, 新潮文庫, 1971年5月) https://www.amazon.co.jp/dp/B00BIXNJOW 小学生か中学生かのころに著者の本を少しだけ読んだことがある。もう忘れたが。[cocolog:94035560](2023年2月)には、子供向け角川つばさ文庫の星新一の小説集『まぼろしの星』『宇宙の声』『きまぐれロボット』を読んだ。星新一 訳『フレドリック・ブラウン傑作集』を読んだこともあった([cocolog:93252910](2022年1月))。 角川つばさ文庫と重なる部分もあったか少し読み覚えのある話はあったが、総じて新鮮な気持で読めた。 いくつか印象に残った話について。 「おーい でてこーい」は、フジテレビ『世にも奇妙な物語』で短編ドラマ化されていたのをよく覚えている。1992年とずいぶん前なんだね。星さんが原作だったか。東日本大震災が起こる前の、核廃棄物に対する信仰的な恐怖を思い起こさせる。 「月の光」は、叙情的な作品という理解で正しいのだろうか? 美しくはかない「ペット」…。後味が悪いが、私が気付いてない裏の意味とかはないのだろうか? 「包囲」。かなり笑った。数学的ネタ。 「鏡」。悪魔とはどのようなものか、という哲学的思索に導く作品。 「肩の上の秘書」。代弁するインコは、現代の LLM を思わせる…。誰かが肩の上のインコにしゃべらせるみたいな形容をしていたが、ここから取っていたのか。 ちなみに Gemini さんにオススメを聞いたら、この本の中では「おーい でてこーい」と「生活維持省」を挙げた。後者はディストピア物の傑作ではあるが、AI さんがそれを指定するとは…。(^^;