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マンガ・永井豪『手天童子』を読んだ。伝奇物で作者らしい大風呂敷の広げ方。昔読んで…

jrf> マンガ・永井豪『手天童子』を読んだ。伝奇物で作者らしい大風呂敷の広げ方。昔読んで話はスッカリ忘れていたが、拙著『宗教学雑考集』のアイデアの一部はここにあったかと思い知らされた。「手天童子」という言葉は「オナニー野郎」を思わせるが、基本それとは関係なかった。性癖を歪めそうなヌードは多かったが。

『手天童子』(永井 豪 著, 講談社, 連載: 1976年9月5日号-1978年4月30日号)
https://ebookjapan.yahoo.co.jp/books/104203/

……。

具体的には3月11日発売の『宗教学雑考集』の次の部分である。

『宗教学雑考集 第1.0版』《始源論》
>世界には始まりがあるのか、それとも無限の過去があるのか。宇宙創世論または次元創世論で「はじまり」はあるのかという問題がある。

「はじまり」はあり創造神がいるという場合、その創造神がいるとすればどこにいて、そこは誰が作ったのかが問題となる。

しかし、創造神が世界を創れる可能性ができたとき、創造神以前から創造神が現れるまでの世界が「忽然と現れる」こともまったくありえないわけではない。創造神はある程度時間が経過して現れているように見えるけど、その創造神がいると確定したから世界のはじまりができた…ということはありえないわけではない。そこから未来が確定するごとに線を太くするように過去が創造されていく…。たとえば、そういう創造神がイエス・キリストなのかもしれない。もちろん、こういう解釈はキリスト教にとっても異教的解釈だろうが。
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この過去と未来が交錯するイメージは、『手天童子』の物語構造そのものだった。

……。

また、悪の理論も『手天童子』から間接的な影響を受けていると思う。

『宗教学雑考集 第1.0版』《悪》
>悪とされる心も、進化(や社会の発展など)を経て得てきた「善い贈り物」で、元来の悪はない。しかし不幸のシステムはあって、悪はなされ人は裁く。しかし、実は外の世界にある「悪しきもの」もある種の「進化」の結果かもしれない。<

『手天童子』における悪。最初は結命党として現れる。それは、力を持つために悪に手を染め、しかし、党の者は一つの命と考える。弱肉強食を肯定しながら、しかし、「総体として生きる」ことを目指しているところが、私の思想に近いと思った。弱肉強食そのものは私は肯定しないが、戦争が科学には必要だったみたいな論は肯定しているので関連はあるだろう。

そしてそれは『手天童子』においては究極的には母の愛につながっているのだった。母の愛が強過ぎると恋人ができず手淫にふけるが、それは PTA など母が嫌う構図である。『ハレンチ学園』などでそういう問題と対峙してきた作者の「そこに業がある」という思いが、このような作品につながった…のだろうか?