種別[gsm] 2023-05-28T21:19:18Z
セクショングローバル共有メモ
日時2023-05-28T21:19:18Z
元URL(URLなし)

読書。 『20世紀SF (6) 1990年代 遺伝子戦争』(河出文庫,…

jrf> 読書。

『20世紀SF (6) 1990年代 遺伝子戦争』(河出文庫, 2001年9月)を読んだ。5巻よりおもしろかった。現代に近づきリアルさを増したからだろうか。冷戦が終わって饒舌に語ることができるようになったからだろうか。耐性菌を扱った「進化」(ナンシー・クレス)、脳外科を扱った「しあわせの理由」(グレッグ・イーガン)。

AI でメディア生成が行われる時代に著作権や児童ポルノ的なものが問題になることを「予見」した「真夜中をダウンロード」(ウィリアム・ブラウニング・スペンサー)、先生を目指す人に読んで欲しい「ケンタウルスの死」。月にはまず携帯局が必要と思わせる「日の下を歩いて」(ジェフリー・A・ランディス)。

ただ、「キリマンジャロへ」(イアン・マクドナルド)は主人公が最低で楽しめなかった。異星植物はエウレカセブンを思わせ興味深かったのだが。

本シリーズのまとめ。>世界が SF と化したとき、SF が生みだした迷妄も現実の力をふるったのだ。もし SF が宇宙開発の実現に手を貸したことを誇るなら、地下鉄サリン事件を誘発した責任も引き受けなければならないだろう。世紀末にいたり、SF はその意味でも功罪を問われたのである。<(p.469)