読書。 『20世紀SF (4) 1970年代 接続された女』(河出文庫,…
jrf> 読書。 『20世紀SF (4) 1970年代 接続された女』(河出文庫, 2001年5月)を読んだ。フェミニズムや性愛への関心が目立つ巻だった。女性だけの世界に男性が「復活」して訪れるのを女性視点で描いた「変革のとき」(ジョアンナ・ラス)、すべてが基本女性で単性生殖的に一子だけ設けるのが普通の時代に両性の生殖から生まれた子の苦悩を描いた「逆行の夏」(ジョン・ヴァーリィ)。サイボーグの性の苦悩を描く「情けを分かつ者たちの館」(マイクル・ビショップ)、SFは味付けでしかないロマンス「限りなき夏」(クリストファー・プリースト)。女性の読者が増え、作家も女性が増えた時代であったことがうかがえ、それが SF というジャンルを「延命」したのだろう。 「空[スカイ]」は不条理に理屈を持ち込んで哲学的になった思弁的 SF の例だろうか、私はまだそちらのほうが付いていきやすかった。この巻は読むのに時間がかかった。