種別[gsm] 2023-05-17T23:34:36Z
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読書。 『20世紀SF (3) 1960年代 砂の檻』(河出文庫,…

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『20世紀SF (3) 1960年代 砂の檻』(河出文庫, 2001年2月)を読んだ。「町かどの穴」(R・A・ラファティ)は吾妻ひでおを思い出す不条理SF。ドラッグ体験が不条理を生んだというより、不条理の是認がドラッグの是認につながったという時代的順序なのだろうか。

そこからイルカとの文明的交流を描いた「イルカの流儀」(ゴードン・R・ディクソン)のように自然への回帰のような視点を取り入れつつ、不条理も自然も包摂し科学が魔法に近づく「讃美歌百番」(ブライアン・W・オールディス)に至るという感じだろうか。

一方、保守的な SF のラインも生きていて、「メイルシュトレームII」(アーサー・C・クラーク)や「砂の檻」(J・G・バラード)や「銀河の〈核〉へ」(ラリイ・ニーヴン)がある。内宇宙と外宇宙の統合が、アメリカ史の「傷」を意識させる「太陽踊り」(ロバート・シルヴァーバーグ)を生んだのだろう。