種別[gsm] 2021-07-03T05:49:38Z
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音楽鑑賞。 ヤンソンス指揮 クシェイ演出 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団…

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ヤンソンス指揮 クシェイ演出 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 『ショスタコーヴィチ: 歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」』(DVD 2枚組, 収録: 2006年6月 ネーデルランド・オペラ2006, 発売: OPUS ARTE・DENON・日本コロムビア 2012年) を観た。

キッカケは、『ルル』の DVD を買うとき Amazon 評を読んでいて、20世紀の傑作オペラは、『ルル』と『ヴォツェック』とこの『ムツェンスク郡のマクベス夫人』だというのを観て、これは一度観てみないといけないと思ったこと。

物語は Wikipedia などを参考にしていただきたいが、ロシアで豪商の父ボリスと子ジノーヴィのうち子ジノーヴィの嫁カテリーナは、夫との生活に不満を持っていたところ、使用人セルゲイに強姦されたにもかかわらずセルゲイが好きになってしまう。そして、ボリスを殺し、ジノーヴァを殺して、セルゲイと結婚するが、結婚の日に警察に捕まりシベリア送りに。シベリアでセルゲイは別の女に近づく。カテリーナはその女を殺して自分も死にジ・エンド。

ただ、この演出では、セルゲイに強姦されたときシーツに血がつき、処女であったことが示唆される。ここがよくわからない。ボリスは子孫を残すため縁組みしたが、ジノーヴィは、ロシアの豪商を嫌う「社会主義」的人間で、自分の代で子供を残すのはやめよう…と思っていたのか。…それとも単に生理だったとか?…それはないと思うが…。ここは余計なものだったように思う。

カテリーナは深く考えず、重い恨みがあるわけでもなく、二人の身内を殺す。人は戦争をしてきたから人を殺すのに実際には慣れており、理性がほんの少し崩れただけで、人を殺してしまうことはあるのだと思う。それに、ドキュメンタリーで解説していたように、ボリスの周囲には死体がたくさん埋まっており、特別な殺人の雰囲気の中にあったことも大きいのだろう。

セルゲイは当然のようにシベリアで裏切るわけだが、そういう類型の男性に対し女性一般がこりてないのは、その後、年の離れた男に迎え入れられるなど生きる道があったからなのだろうか? そこまで「進化」が追いついてないということなのか? よくわからない。

最後、この演出ではカテリーナは自殺ではなく、嬲り殺される。財産があって、牢の中でも比較的いい生活をしていたのを嫉妬されたからであろうか。その現代的意義はなんあのだろう?

音楽は、ショスタコーヴィチらしい音楽であるが、そこまで現代曲風ではなく、オーディオの相性のせいか、いまいち、のりきれない感じだった。「20世紀の傑作」は、私にとってはベルクの『ルル』か『ヴォツェック』をとることになるのかなぁ…という感じ。