音楽鑑賞。 セラーズ演出 リッダー指揮 オランダ国立オペラ 『サーリアホ:…
jrf> 音楽鑑賞。 セラーズ演出 リッダー指揮 オランダ国立オペラ 『サーリアホ: 歌劇「Only the Sound Remains (余韻)」』(BD, 収録: 2016年3月, 発売: 2017年 WARNER ERATO)を見た。 キッカケは、現代オペラに興味を持っていたころ、2021年5月30日 NHK Eテレ『狂言「柑子」大蔵流/能「山姥 白頭」金剛流』を観て、さらに能に興味を持ち、↓のブログ記事を読んで、本作を観てみたいと思ったこと。 《[オペラ]サーリアホ 《Only the Sound Remains – 余韻》 - charisの美学日誌》 https://charis.hatenadiary.com/entry/20210607/1623039871 今回の Blu-ray にはいつも私が買うものと違って日本語字幕がない。英語の歌だが、ちゃんと英語字幕はあるので、英語字幕で観た。何度も一時停止しては辞書を引きながら…。 第1幕は能「経正[つねまさ]」から、第2幕は能「羽衣」から取っている。物語自体はもとのものに忠実なようだが、演出は、変わっている。「セリフ」の歌を姿を見せて歌うのは、バスバリトンとカウンターテナー(女声のように高い声)の男性二人だけ。「羽衣」では女性が舞台に出てくるが、奇妙に踊ってるだけで、その天女の歌はカウンターテナーが歌う。 最初はじまったときは、抽象的なセットに男一人というのが長く、これは難しいオペラを買ってしまったかと思ったが、もう一人男が出てきて安心する。最初はライヴ収録かと思ったが、その部分もないではないのだろうが、映像ではカットが分かれていて切りかわりがある。 映像では姿が見えてるのに、見えてない…とか歌われるところ。とても神秘的で幽霊の感じが出ている。愛されていた Emperor から与えられた lute を惜しむところが、ゾクゾクする。 その後、BL 風の展開になり、まぁ、途中から予想できなかったわけではないが、日本では「愛する」といってもそういう風に…キスしたり…という風には描かないだろうな…とは思った。(いっしょに、怖いいくさの話をするぐらい? それが日本のホモソーシャルな感じかな?) 第2幕は、最後、羽衣を奪われた踊りを見せて天女が帰っていくという話だが、羽衣は奪われるというよりも渡される感じで、踊りも最後だけでなくずっと踊っているので違和感はあった。しかし、「奇妙な踊り」は芸術的ではあり、舞台をより神秘的に夢のようにしていた。 音楽は「現代曲」ふうで良いが、英語詞のなめらかさは作曲家ブリテンからの系譜を私は感じた。