種別[gsm] 2021-05-07T15:20:25Z
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日時2021-05-07T15:20:25Z
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アルテュール・グリュミオー(Vn)『ベルク、ストラヴィンスキー:…

jrf> アルテュール・グリュミオー(Vn)『ベルク、ストラヴィンスキー: ヴァイオリン協奏曲』(日本盤, 録音: Decca 1966年・1967年, 発売: ユニバーサル クラシックス&ジャズ 1998年・2011年)の CD を聴く。指揮は、ベルクのが、イーゴル・マルケヴィチ、ストラヴィンスキーのが、エルネスト・ブール、共に、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団。

キッカケは、以前の日経夕刊だったような…ググると、夕刊じゃなく、2020年1月12日 日経日曜版「名作コンシェルジュ」に掲載されたらしいので、これだろう。そして、最近、ベルクのルル組曲を再聴して良いと思ったのも、買っていた中からこの CD を選んで聴いた理由。

ベルクのもの。「ある天使の思い出に」と表題にある。天国と地獄の両方があわさるものとして現実があるという考え方はあるのかもしれない。モーツァルトのように現実に影があるというのではなく、美しさと醜さがより糸のようによりあわさって分けがたいという感じ。美しいとは単純に思えない、現実には確かに醜さがある…しかし、それを対等なものとまでしてしまうのは、それはそれで一つの神経症的なものなのではないか。

「事件」が起こるが、それも地獄と表裏一体の日常の中にまぎれていく、花がたむけられるくらい。世界の終りのようなものもあるかもしれないが、それも地獄的な現実の一様相でしかない。やがて悲しみが覆う中、祈りが模索されるが、無神論的雰囲気の中でそれは安心をもたらさない。…と曲を聴いて夢想した。

ストラヴィンスキーのもの。羊毛絨毯地の抽象画のタペストリーの飾られた美術館のような空間に、ギリシア彫刻のような白い彫像なのにキュビズムで半分表現されたものがある。それが途中で闘い出し、また、前景に出て眺められ、第4楽章ではいっぱい出てきて踊り出す。…そんな夢想をした。