種別[gsm] 2021-04-29T02:58:03Z
セクショングローバル共有メモ
日時2021-04-29T02:58:03Z
元URL(URLなし)

沼尻竜典(指揮) 東京都交響楽団『日本管弦楽名曲集』(録音: 2000年,…

jrf> 沼尻竜典(指揮) 東京都交響楽団『日本管弦楽名曲集』(録音: 2000年, 発売: NAXOS 2001年) の CD を聴く。

キッカケは、このところ NHK Eテレ『クラシック音楽館』で、松平頼則や伊福部昭の音楽をやってそれがよくて日本のクラシック曲に興味を持ったから。日本のクラシックシーンでも、新型コロナで海外渡航が難しい面があって自然に国内に目が向くという流れがあると思う。

で、この CD、最後のトラックに入っている『吉松 隆: 朱鷺によせる哀歌』(1980年)とそれ以外(1931年-1960年の曲)で、時代的にも音楽的にも大きな違いがあると思う。

「それ以外」のほうが、ストラヴィンスキー的な(日本)民族音楽派といった感じ。ラヴェル的であったり、この前聴いたヒンドミット的であったりは感じるが、ドビュッシー的なものはあまり感じない。

吉松のものは、日本語解説にはなぜかなくて英語解説には最後に書いてる武満徹の影響…「武満」後の日本音楽のあり方を差し示しているのだと思う。この CD の最後にこの曲を持ってきた意図としては。

「それ以外」のほうは、メロディーが昔からある日本のメロディーを活かそうとしているのに、吉松のものは、日本風ではありながら、メロディーそのものを日本のものにしようというこだわりより、かなり抽象化したところからとらえようという意志が感じられる。

若かったころの私であれば、「それ以外」のほうは、メロディーが安易過ぎると思っただろうし、吉松のものは「現代的」過ぎてよいとは感じなかっただろう。しかし、今の私は両方、それぞれに良いと思う。理解できるようになったというよりは、(感覚が)丸くなったんだと思う。