五嶋みどり&エッシェンバッハ指揮北ドイツ放送交響楽団『パウル・ヒンデミット…
jrf> 五嶋みどり&エッシェンバッハ指揮北ドイツ放送交響楽団『パウル・ヒンデミット 作品集』(輸入盤, 録音: 2011年・2012年, 発売: Ondine 2013) の CD を聴いた。 これまで、ヒンデミットは断片的でわけがわからなく不安だけど、不思議な魅力のある曲を作るというのが私の印象。 しかし、今回、最初の『ウェーバーの主題による交響的変容』は、まとまりのあるメロディーに不穏な響きがあるという印象で、それはウェーバーの主題によるのかと思っていたら、CD 全体を通してそういう印象になった。 不穏さは第二次大戦をはさむからだと理解するのだが、その不穏な響きがだんだん楽しくなってくるから驚いた。「弱者男性」である自分の中にある「希望は戦争」(by 赤木智弘)みたいなものなのかとも思ったが、少し違う。原初的な感情のように思った。 演奏家の影響もあるのかも。きっと旧世代の演奏家に比べて、新世代のほうがヒンデミット的感情を自らによく統合できてる…ということがあるのかもしれない。 この CD は低音がしっかり入って迫力があるのに、いかがわしい響きもあり、アルプス山脈にニューヨークの高層ビルとネオンがあるかのようなイメージが浮かんだ。