キット・アームストロング(pf)『バッハ、リゲティ、アームストロング』を聴く。祈…
キット・アームストロング(pf)『バッハ、リゲティ、アームストロング』を聴く。祈りと美の中道を誠実に行く。 JRF 2019年5月2日 Kit Armstrong (pf)『Bach Ligeti Armstrong』(録音: 2013年, 発売: Sony 2013年) https://www.amazon.co.jp/dp/B00DBQ0EYW http://www.hmv.co.jp/product/detail/5474881 JRF 2019年5月2日 少し前に [cocolog:90712129] で、2009年のキット・アームストロング&シャイーの『バッハ: ピアノ協奏曲 第1番』の演奏([aboutme:113523])に言及した。そのとき、ググって調べたところ、キット・アームストロングが 2013年にバッハのピアノのアルバムを出していることを初めて知った。とりいそぎ購入。 JRF 2019年5月2日 入っている曲は、バッハのコラールのピアノへの編曲と、パルティアータ 第1番 (BMW825) と、Ligeti の小品と、アームストロング自身が作曲した現代的な曲になる。 JRF 2019年5月2日 ……。 私の今のオーディオ([cocolog:88958063])には、イコライザー的設定として、PM.Bass ON と Direct ON の設定がある。PM.Bass ON は低音を強調していて、Direct ON はできるだけそのままの音を出すという設定。とはいうものの、PM.Bass ON のほうが私は自然に聴こえ、普段はそちらで聴いている。 JRF 2019年5月2日 例外的に、ピアノ曲や合唱曲で、Direct ON のほうがよい CD がいくつかあるのだが、今回の CD もそれにあたる。 JRF 2019年5月2日 高音や低音を強調してキラビヤカさを出すような演奏ではなく、中音に音をまとめている印象がある。ゴシック装飾的なものはなくし、かと言ってグールドのような20世紀的わかりやすいメリハリということもなく、太い木の柱と白壁でできた教会のような、誠実な雰囲気で通す。 JRF 2019年5月2日 リヒターのような祈りを第一にして、それを追及していればやがて美もそこにある…というのとは少し違うように思う。祈りと美の違いはあるとして、しかし、その中道をいくような演奏のように感じた。 JRF 2019年5月2日 曲としては、バッハは、期待していたコラールよりもパルティアータ 第1番のほうがわかりやすい深みがあって良いと思った。リゲティは聴きやすいが、演奏はしにくそう。アームストロングの曲は、難しいが美しいと思った。この CD の良いアクセントになっていると思う。 JRF 2019年5月2日